BLOCKFISH

「BLOCKFISH」は、Compressorですが、他のコンプと一味違うものがあります。
これをメインで使う理由は、コンプとして「やりすぎない」、「滑らかな抑制」、単に入力過多な音量制御のリミッターよりも更に自然なサウンドの抑制が得られることにあります。
その反面、設定如何では、かなり能動的なサウンド制御も可能であり、使い方次第で多くの利用価値があると思われます。
しかし、ただでさえ挙動を把握するのが難しいコンプ、他のコンプに馴れたからといって、BLOCKFISHが即、理解できるわけではないので、改めて、その使いみちを検証してみようと思います。

◇デフォルトでモノラルになっているので、右上のstereoをONにします。

◇左の多きなツマミ、compressionが、メイン動作となります。
マニュアルにあるように、this dial means 'threshold' as well as 'ratio'.、一般的なコンプのスレショルドとレシオをこのツマミが兼ねます。

具体的にいえば、スレショルドのみ。どのレベルでコンプが開始されるかです。では、レシオの、どれぐらいの比率でコンプされるかはどうするか、ですが、これはoutputでの制御と絡みます。

outputですが、これは多くのVST-effectでの音量とは違います。
ここがポイントです。
outputを上げれば、音量が上がります。これは当然。しかし、どんなに上げてもDAW側のメインボリュームを越えません。
これを越えた分がコンプされるのです。

レシオで比率を設定するより、DAW側でoutを固定、BLOCKFISHのoutputで加減を計ることにより、聴覚的な判断がしやすいと言えます。

より自然なコンプ・リミッターとしてピークを避ける場合、BLOCKFISHのcompressionとoutputだけで効果的な設定を得ることができます。

◇saturation は、ピーク時の歪み限界(の音に近づく)みたいなもんで、より能動的に音を作る場合に使います。音圧・音量制御では、あまり使いません。

◇fast to slow responseは、コンプがかかるタイミング。
これも、能動的以外は、そのままで。

◇vcaとoptoですが、