VST-effect

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◇ここでは、自分が実際に使った感想を書いています。取り上げているのは全てフリー、あるいは制限が少なく使えるDEMO版です。有料(製品)版は取り上げません。
試聴サウンドは、傾向が解ればよいという感じで安易に作っているので、一つの側面でしかなく、pluginsの性能を全て出しているわけではありません。逆に出音の可能性を狭めているかもしれません。
Effect画像をクリックすると拡大画像になり、もう一度クリックで戻ります。
◇2017年5月現在、リンク見直しで、サイト消滅も一応記録として残してあります(字消し線表示)。web.archiveや別サイトにあるものは、そちらへリンク変更しました。
Convolution Reverbは別ページにて。
一部OSによる起動不可の問題
VSTとは / Wavosaur:波形編集ソフトでVSTが使えます。

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smacklabs SL84


(SynthMaker/FlowStone)

smacklabsによる2つ目はEQ。左が高、右が低と逆ですがオリジナル機器の仕様?
なんと言うか、EQのカーブが違うのか、想像していたのとは違い、滑らかで綺麗なサウンドがあります。この感触は良いかも。
高域は16kHzまでのようで、高周波操作はできないけど、通常は十分なので、SlickEQとは違う場面で使えそうです。
(2017年3月12日)

 

smacklabs SL63x


(SynthMaker/FlowStone)

smacklabsという開発元によるコンプ、というか用途はマキシ。上は押え、下は小さな音まで上げますが、全体として潰しではなく、上手くまとまったサウンドです。自分では、あまり使わないけど、部分的な上げとしては重宝する人は多いかも。
FlowStoneに吸収されたらしいSynthMaker、内部には
「Place inside a modulee to make it show in FL SynthMaker. but not in SynthMaker」という記述があり、SynthMakerでは動かなくなっていたWindows2000の環境でも動作したので、別物になっているのかもしれません。
(リンクをvst4free.comにしたのは、wordpressのサイトが古いブラウザでは表示されないので念の為。)
(2017年3月12日)

 

SEGX2

こちらはノーマルなゲートながら、とても良くできたものです。アタックやリリース、そして高域を個別に操作等、使う立場で、ゲートに何を求めているのか理解して作られています。
今までのゲートは、どちらかと言えばブツ切りで、自分が思った加減に合わず、やっぱりやめた、なんて事が多かったのだけど、これだと微妙なニュアンスがノリとして調整できるのです。
シンプルながら常時使うものになりそう。ここは、これ以外にもコンプなど使えるものが多々あります。
(2017年2月18日)

 

SynthTrack

 

ステップゲートなんだけど、ADSRやフィルターが付いた優れもの。久しぶりに良いものに出会えた感じ。
この手のゲートはリズム再構築や、本来リズムトラックではないものを踊らせたり、ちょいとズレを感じるパートで修正したり、役割は様々。だけど、そのちょっとした修正が、こっちの思惑と一致しないのが多かった。このSynthTrackは微妙な調整ができるので(リリースタイムなんて有難いこと)ゲート系では主役になりそう。
(2017年1月5日)

 

Gigaverb

 

これも↓と同じelementsによるもので、過激なGigaverb、普通のGverb。リバーブの質としては、それほど特筆するものはないけど、Gigaverbの、はみ出し方はエフェクト効果として頭に置いて良いかと。

 

Sonic Maximizer/Enhancer

 

マキシマイザーとエンハンサー、ドンシャリ化エフェクトだけど、良くできています。この所作の違いが面白いところ。これをマスターに掛けるというのは考えていないので、トラックごとに何ができるか考えてみると。
まずは高域・低域の質。Maximizer、Enhancerどちらも、キックの音は芯のある太さ、シンバル系は聴感上のツボを良い具合にブーストして、EQでの上げとは一味違ったバランスが掴み易いと思う。
この二つ、両方を試して、どう違うのか認識していくと、トラック作りで役にたつはず。
Enhancerでは、開放的に炸裂し、Maximizerでは、押え込んだ全体の調和、みたいなとこかな。
また、ごく当たり前の使い方だけでなく、小さな音を拡大するように上げ、それをまた小さな音にすると質感が激変するのでElectronicaでの処理で使い方は様々。

 

Roboverb

Windows2000、XPで安定動作。リバーブだけど、ロボットボイスのようなサウンドに特化したもの。チープなショートリバーブだけど質的な安っぽさはなく、なんとなく使えるってな感じ。右側のスイッチは、それぞれのオンオフでサウンドが変わるのだけど、何がどう機能するのか説明も面倒くさかったんだろうねw、適当にやってくださいスイッチ;
先入観なしに、ショートリバーブとしての特徴があるので、持っていて損はないと思います。
メール入力で折り返しダウンロードリンクがくる形式。インストールタイプだけど、その後、単体動作可能。

 

Phazor

こちらもWindows2000で安定動作。基本がしっかりしてるので、音にも現われてきそうな感じがしますね。フェイザーとして分かり易く狙い所が明確なので第一候補の使用頻度になるかもです。

 

Sanford Reverb

ここはWindows2000でも安定動作する。リバーブとしても安定したもので、問題なく使えるもの。
残響成分は、ごく普通で、あまり個性はないかも。Early Reflectionが個性的ではあるけど、これでサウンドが大きく変わるというものでもないし、どちらかと言えば、いらない;;
初期反射よりも減衰をもう少し操作したいところ。

 

DeePanpot

Dotec-Audioという国産のメーカー。パンだけのシンプルエフェクトです。
音量だけでなく、時間差を持たせた変化のようで、ミキサー付属の変化とは違うものになり、使いどころはあると思います。
定位としては、独特な座り具合で面白いかな。

※有料のコンプも試してみたけど、個人的には使わないという感じ。

 

ATKStereoCompressor

ATK(Audio Toolkit plugins)からのSstereo compressorです。コンプとしての操作性も良いけど、ステレオというのが、他の優秀品との差別化でしょう。左右の違いによる微妙なステレオ感で音の動きを操作するなんてのも。

 

La Petite Excite

エキサイターに低域ブーストが付いて、見事なドンシャリ生成が可能ですw
高域倍音を作りボーカル等の音を前に出す、というような記述が多いエキサイターですが、よほど酷い録音でもない限り、多用する事はないと思います。フェーダーが無く、音量調節もできないミキサーを使っているのでなければ、原音の繊細さを壊してしまう可能性がありますから。
EQとの違いですが、うまく調性すれば、そう大きな違いは出ないはずですが、原理的にEQは原音のなかの高域成分を上げるのに対し、エキサイターは、ある決められたポイント(人の聴覚が一番よく反応するポイント)に高域倍音を生成する、という感じかな。
このポイントが大事で、これを如何に調性し、バランスをとるか、というような使い方が上級編でしょうね。
音質を損なわない優秀さがあるので、簡易な微調整という点でも威力を発揮しそうです。

 

A1TriggerGate

下記A1StereoControl と同じAlex Hiltonからステップゲート(トランスゲート)。
およそ考えつく全ての動作を用意したかのような、多機能ステップゲートです。使用OSやDAWの種類まで表示されるのは驚きます。まあ、これはプログラマー視点とでも言うか、作り手の満足感ってやつでしょうけど。多機能である弊害として重いです。
ゲートも動かしながら操作する典型なので、使い手の目線を考慮してもらいたいところ。特に、波形表示は面白いけど、こういったリアルタイム表示は重くなります。左上のExpertボタンで詳細設定ができるようになっているけど、これのオフでリアルタイム表示も消してほしかった。
最新マシンでの動作なら、重さを感じることもないでしょうけど、エフェクトは複数使用していくものなので、軽さは大事です。
ただ、我がWindows2000でも動作し、重いながらもフリーズすることもないので、内部的な基本所作の優秀さを感じます。
さて、中身ですが、上段にステップが2段あって、上はゲイン、下がステップの長さをコントロール。ステップ長はマウスによる順送りですが、右クリックで戻せます。これに加えてADSRの操作もできますが、ポイントをみつけるのは苦労しそう。
原音とのミックスコントロールは意外と使えそう。ディレイが付いてるのも良いです。(左上Expertボタンで表示)
フィルターも付いています。また、マウスオンで下段に説明、と至れり尽くせり。

 

A1StereoControl

ステレオ拡張エフェクト。左右へのワイド感タイプ。
ステレオ化では時間差による左右分けでは定位が崩れ、位相操作によるものはモノラルにした時、打ち消されてしまう等のデメリットがあります。このワイド感タイプは、そういったマイナス要素が無いので無難でもあります。
聴感上では、Binauralによる領域と重なる印象があるので、色々組み合わせて試してみたいところ。
効果としての変化もよく、使い勝手も考えられており、優秀な部類に入ります。
低域の調性が可能なのも有難いところ。
ステレオ化は、音の膨らみによる圧迫感もあるので、より効果的な使い方が望まれます。

 

VST Pecheneg Tremolo v1.0

シンプルなトレモロ効果。ビブラートとの違いは微妙なところだけど、波形の設定やスピードで自在に変化できるので、違いを意識することもないでしょう。
全体が、やや大きめだけど、ツマミの動きは掴みやすく、波形の変化も視覚化されるので、この手のエフェクトとしてはベストの存在かも。
設定によっては、Filterやgateと絡むので、応用範囲は広いと思われます。

 

Synth Buss Lite 1.0.1

Final Mix「Synth Buss Lite」が期間限定で無償配布
2014年12月31日までの限定で、クーポン・コード“ PEACEONEARTH ”を入力、名前とメルアドで登録すると、折り返しメールが来る仕組み。新規ログインなどの必要はなし。
saturation の一種なんだろうけど、高域がキラっとしてくるので、Exciterっぽい。
下段のNone(効果なし)から→Single、Double、Triple、Maxの順、波形(もう一度クリックで消える)はこんな感じで、段々効果が強まるのがわかると思う。
左のDriveはゲイン。右の選択をマイナス効果で弱めるというものではなく、単純な音量でしょう。
ボーカルを圧倒することなく(翻訳)という記述があるのは、キーボード類の輪郭をハッキリさせれば、ゲイン低目でもバランスがとれるだろうという解釈かな。
トラック全体にかけると、デジタル臭さが増し、繊細さを失う場合もありそう。無難にキーボード単体での使用、というとこだけど、パーカッション系も面白いかも。

 

Kotelnikov

Tokyo Dawn Labsの新作はKotelnikov(コテルニコフ)という名のMastering Compressor(dynamics processor)。
エイリアシング・ノイズ等について、マニュアルで語っていて、ああなるほど、と簡単には理解できないけど、TDR Feedback Compressor と実際に聴き比べてみると、ある程度解る。
それは、小さな音、繊細な音が、損なわれない事。これもソースによるだろうけど、高品質なダイナミクスを持つ音源で比較すれば、驚く程、明瞭な質感が聴けるかもしれない。
単なる音圧上げに使うのではなく、より、質の高い音楽(音響)性を制作者に求めているかのような逸品です。
2015,6月20日
TDR Kotelnikov (standard + GE) has been updated to v1.07

 

ndcTrem+ v1.00

2007年だから、かなり古いです。本来は常に新しいものを漁っているのだけど、たまには過去のものを、もう一度見直すというのもよいのではと。必ずしも新しいものが良いものとは限らないし、逆に段々つまらないのが増えてる現状もあります。
シンプルなぶつ切りエフェクトなんだけど、この感触が欲しいってのが常々あるのです。

TESTSOUND(ndcTrem+)

TEST SOUNDは、バーをあれこれ操作しながら録音したもの。固定して使うより、こうやって動かして録音し、感触の良いものを抜き出してワンポイントで使ったり、コピーして連続させるなんてのも面白いかも。

 

Emissary

KVR Developer Challenge 2014
真空管(12AX7/ECC83)アンプシミュレーター。
12AX7とECC83はプリ管、呼び方が違うだけで、同じ規格のもの。右下にボタンで画面が変り、裏側となります。ここでパワーアンプ部の管も選択可能で、切る事もできます。
ボタン並びから説明すると、まずは、Channel((チャンネル)、起動時はCleanで白色、上部にあるスイッチを押すとLeadとなり、赤くなります。
Leadがディストーション部で、ギターに歪みを与える領域。下線で、それぞれの領域に対するEQ操作が確認できます。
スイッチの切り替えで、Clean側かLead側のツマミが切り替わるわけですから、選択していないボタンは当然ながら機能しません。
あまり説明の必要もないでしょうが、上部スイッチ(Bright,Deep,Shape等)で更に効果を上げるようになっています。
Clean Master、Lead Masterは、それぞれの最終ゲイン調整。
また、左下にはINPUTのツマミがありますが、この入力ゲインは、とても大事だそうです。全体の効果に係わるものなので、サウンド全体を決めてしまう事もあり、注意深い調整が必要でしょう。
オーバーサンプリングは、4倍が最良の妥協であると言っています。
Leadでは一気にサウンドが変化してしまいますが、CleanではEQとして汎用の使い方もできます。本物の真空管はバラつきもあるし、ギターアンプにドラムトラックを入れるなんて、実際はないでしょうけど、PCでのデジタルシミュでは音の変化の旨味があり、色々使えます。

 

Bien Ver.0.91 (stand-alone)

VSTではなく、スタンドアロンなのですが、エフェクト類として、ここで紹介するのが適切かと。
発表は数年前、もっと早く知っていればなあと思いました;;
サイトの名前にもなっている、立体音響化ツールです。バイノーラルは、効果としての曖昧さ(音楽製作において)がありますが、このBienは、より明確に立体音響というものを示した優れものと思われます。
今までのVST-Binauralとは違い、一つの定位を示すのではなく、時間変化による効果が特徴となっています。
ただし、今までのVST-effectで覚えた操作とは違い、多少の馴れは必要。なので、操作の基本を少し書きます。

■「方位」、Binauralの基本ですが、ここでの操作は、360度のPAN操作と思ってください。デフォルトでは正面となっていて、マウスクリックでポイントを作り、それをドラッグして位置を決めます。把握しておく必要があるのは、左右に前後がプラスされる事。
上へ移動させると、中心から左へPANしていきますが、ある個所から後ろ側になり、一番上のポイントが真後ろになること。
つまり、一番上と一番下は、つながっている、というのを理解してください。
実際に、一番上にセットすると、次のポイントとして一番下が自動で追加されます。この手のグラフでは急角度で音が変化するような”見た目”ですが、連続しているものなので、これを理解するのが最初ですね。

■「高度」、音の上下、これは、そのまま理解でき、操作も同様です。

■「距離」、単純に音量のようです。ルームシミュのような残響効果ではないです。これは、あまり使う事はないかな。

■「立体」、これが覚えておかなくてはいけない項目。なにを意味するのかというと、立体=Bienの効果、つまり、原音と効果音の関係。
デフォルトの100が、このソフトの効果100%で、下へポイントを移動させると、原音になる、というものです。
立体という名前で、更なる立体化と勘違いしそうですが、元の音に戻す過程の変化のために使います。

「音源拡散角度」、「CH分離角度」は、音の変化として、とても興味深いものがあるので、音楽製作用としては、実際に試して使い分けるのが良いでしょう。
立体音響の基本は、ある意味、フィルタリングのようなもので、高域の音の違い(耳たぶに遮られる)によって生まれます。従って、籠った(濁った)音へと変化します。音楽製作では、立体音響の面白さ、というより、空間配置処理としての重要さがあるわけで、その辺を踏まえて音作りをする必要があるでしょう。
操作後の立体音響は、保存できますが、この時、音量バーの位置で書き込まれるので、適切な設定をしてから保存します。
対応しているWAVは、16bit−44.1kHzのみ、DAWで24bit−48kHzの場合、ちょいと面倒;;
TEST SOUND↓は、DAWからwav(44.1kHz,16bit)書き出し→3D化→Wavosaurで48kHZへ戻す→DAWへ再度読み込み→MIXという手順。通常定位、全面定位(HDPHX)に対してBinauralがよく効いていると思います。

 

Amplio 2

Amplioが2になって、GUIも一新、(3 band equalizer)、(harmonics exciter)、(saturation)、(spatialization enhancer)、(Reverb)、(Gate) 、という複合エフェクト。
なのですが、構造的に一度モノラルにしてしまうので、それを頭に入れておく必要があります。STEREO WIDTHを操作して元のステレオに近くなりますが、完全に、ではありません。左右の音はミックスされてしまいます。
それぞれのツマミを操作して、原音のステレオに戻す事ができません。つまり、原音としてのステレオ空間から調整するというようなものではなく、一端、ごっちゃに混ぜてしまい、ここでの空間処理をスタートとする場合に効果的となります。
もともと、ドラムパターンを強化するために設計された、という記述があるので、そういう使い方に限られますが、ゲート等、構造的に興味深いものがあるので、挙動を把握することで威力を発揮するかもしれません。

   

Freeverb3VST VST Plugins set

 

複数のリバーブとImpulse Responsesが使えるリバーブが同胞。
中域の質感が良く、ドラム系の鳴りも良い感じです。パラメーター操作で、かなり残響の質が変わるけど、特定部分だけでなく、全体としての質の良さがあります。
Reverbは、どちらかと言えば、ツマミを操作する頻度は少なく、ドライ/ウェットの量だけだったりするけど、このReverbは、あれこれ設定を変えて試してみる価値がありそう。(Freeverb3VST_Hibiki_Reverbなど)
Freeverb3VST_Impulser2(Impulse Responses)は、私の環境では、フリーで使えるのがSIRだけだったので、比較も兼ねて試していきたいです。

何故こんなに、いくつものReverbがあるのかというと、IRでの初期反射モデル・アルゴリズムを個別に特定して作っているようです。
・Freeverb3VST STRev では、レキシコンリバーブで使用されているものと類似のアルゴリズムだそうで、Lexiconといえば、スタジオの定番、知ってる人は、お!って反応するはずです。
・Freeverb3VST Hibiki Reverb は、パラメーターも多く、かなり自由度の高いもので、質感も良いし、一番使いそうな感じ。
WindCompressorというようなのもあって興味深いところですが、個別トラックに使うと遅延が出ます。

   

Maxwell Smart


(SynthMaker) 

limiter / maximizer 簡易形式ながら、なかなか優れた挙動を持ちます。
エフェクトでの動作把握は、グライコなら、バーの位置によって把握できるし、リバーブやエコーは聴感上ではっきり認識できます。しかし、最も、その動作が見えにくいのが、コンプ/リミッターの類。ある瞬間だけでなく、曲全体における時間という横軸にも係わってくるので、尚更掴み辛いわけです。
また、微細なコンプ調整の失敗などは、それすら気づかない場合が多々あったりします。
だから、音作りの基準も人それぞれだったりするし、興味深いネタも多いのですね。
しかし、実際の曲作りの現場では、煩わしい事も多いのです。限りなく少ない動作で、今、判断を即決したいということ。それに答えてくれそうなのが、このエフェクターとなります。
潰しはやらず、ノーマルな質感を残し、ギリギリ音圧を上げ、弱音を上げる加減も聴感的に解り易いものがあり、使い勝手が良いと言えます。

 

Spectral Autopan

 

引き続きAnarchySoundSoftwareからSpectral Autopan。
左側に表示されているグラフは、横がPAN、縦が帯域です。右にある項目の数値を変えることで変化します。
帯域ごとにPAN設定ができるだけでなく、それを上下左右に揺らすことができます。
それぞれの項目別に速度変化させたり、PANの幅を変えたりできるので、効果は大きいです。
今まで、誰もこんなものを考えなかったですよねえ。
Anarchy Effectsからは、二つを紹介しましたが、他のものもユニークなものです。

 

Corkscrew

 

AnarchySoundSoftwareには、Anarchy Effectsというのがあって複数のエフェクトが入っています。
Convoluter、Corkscrew、Harmonic Adder、Length Separator、Spectral Autopan。
どれもが興味深いもので、サウンドの変化という点で特筆するものがあります。単純なLFO的なものじゃなくて、質感が、ガラリと変わるのですが、これが旨味のある音なのです。
例えば、質の悪いドラムサンプルなんかでも、これを通してしまえば、別音源になります。
音程のあるものは、注意だけど、使い方次第でしょう。

 

Anarchy Rhythms

 

不思議なシンセSwarmSynthの開発元AnarchySoundSoftwareのVST-effectです。
これは音源内から抽出した部分を元に新たなリズムを作ってしまうという斬新なもの。これ凄いかも。
特定のポイントを強調したりもできるし、音の無い個所に、音を作ってしまうこともできます。
それぞれの音色加工もできるので、新たに音を加えることなく目的のリズムが作れたりで、リズムのノリを考える場合に重宝します。
操作性も良好です。

 

SlickEQ

 

Variety of Sound、vladg/sound、Tokyo Dawn Labsの共同プロジェクト。フリーの中では頭抜けた存在の人達が組んだのだから、何か言わないわけにはいかないと;
期待通りの精密な音とキレ。色々と使えますね。VOSとしては、久々にWindows2000でも動いた事になるし。
64bit版も含まれて喜んでる人も多いでしょう。
Variety of Soundは最終仕上げがSynthMakerだったわけで、この唯一の欠点が消えた事も大きい。以前のものも全て、この形式で出してくれると有難いのだけど。
一つ気になるのは、AUTO GAINをONにした時、ちょいと音が膨らむ(AUTO機能で、そうなるのだろうね)。通常はオフで、GAIN調整は手動の方が良いかも。(数値の上でマウスを動かすと音量変化となる)
最強のFree VST-effectであることに間違いはなく、今後も楽しみです。(2014-5-3_version 1.0.1)

 

NadIR

 

TPA-1等、ここでは絶賛してるIgnite Ampsからアンプの新作。
なんとIR(Impulse Response)のアンプです。ただ、サンプルのwavが付属してるわけでもないので、未知数。
試しにReverbのIRを入れてみると、一応、音は鳴りますがゲインが、かなり低め。
効果としては、いかにもギターアンプという音にもなるし、面白いかもね。

 

TNT


(SynthMaker) 

Distortion/Saturation。操作次第で派手なDistortionから、微妙なsaturation まで、かなり良い感じで実用的です。
やはり特徴は高低のレベルでしょうか。質感の変化で、ドラムを硬質にしたり、重心を低くしたり等々。
Zero latencyと謳っているのも良いですね。
多くのVST同様にShiftで微調整、Control Keyで元に戻ります。

 

Virtue

コンプです。優秀品が多いコンプですが、更に一つ加わるようです。
まだマニュアルもなく、試しに音出しして様子を見る感じですが、なかなか。

詳しくは、マニュアル出てから、またそのうち。
(v 1.0.2)


 

Luftikus

Analog modeled EQ、シンプルな5バンドのEQですが、しっかりした優れものです。
不思議なんだけど、音の旨味があります。EQでの上げ下げは、あれこれ使っていると予想がつくもので、高域を上げればキンキンし、下げればモヤっとした音になる、というような。
だけど、このEQで、そうはならないのですね。高域上げは鋭く、下げても音の芯は残っていて好感触。
それぞれの帯域で、かなりの幅があって変化は大きいのだけど、汚れないのです。
作り手が解っていると、こういう優れものが生み出されるのですね。
それはデザインにも現われていて、好みで言うと、黒か灰色のモノトーンかなあと思っていたのだけど、色が付いた配置は、感覚的にとても使いやすく、ノブの微細な動きも良い感じ。
一番右の特定帯域のブーストも、使い手には便利。
web.archive

 

OCS - Obsessive Compulsive Saturation


(SynthMaker)

Saturation、中でやっているのは、コンプ・リミッターと同じで、まあ、音上げな訳です。
テープシミュのような、こだわりのあるものより効果が解り易く、汚れる事なく、質の良い音が作れます。
A、B、のモデルは真空管とトランジスタらしいですが、そう大きな変化はなし。適当に好みでというところ。

一見、何にかけても、そこそこの音圧になり、良いことばかり、とは思わないでほしいもの。
というのも、キックに掛ければ何も問題ないけど、例えば、ハイハットだけのトラックに掛けてギリギリの音圧にしたらどうなるか。ひどい音になりますよね。更に例えれば、人間の聴覚で聞えるもの全てが最大音圧だったら?、生きていけませんわね。
音というものには、微細な性質がとても大事なケースが多々あるということです。
音圧が上がり、音が前に出てくることを全て良しとする判断基準は初級レベル、それを踏まえたうえで、効果的に使いたいものです。

 

TPA-1 Custom tube poweramp

ABクラス真空管パワーアンプのデジタルエミュレーション。
以前、「AXP SoftAmp 3OD」というのがありましたけど、これは、それ以上かも。
この手の音の成り立ちを変えるみたいなのは、とても気になります。AXPがディスプレイの解像度に依存して使えない事もあり、よけいにわくわくしてしまいます。
えー、前以って言いますが、これを通せば真空管アンプの音になるという単純なものではないです。
真空管アンプの回路をデジタルで再現する過程で、ギターアンプですが汎用的に使えるものです。
音の質感変化は、とても微妙なもので、一番の変化はEQのような音の高低変化を強く感じるでしょうけど、EQとは明らかに違う次元です。
それぞれのツマミを説明してみます。
GUIは2つに別れています。右端の矢印のような>>をクリックすると画像下の画面に切り替わります。
最初の画面、初期はモノラルですが、Mono / Stereoのスイッチでステレオに設定できます。
Depth:low shelving filter、Presence:high shelving filter
この二つはトーンコントロール的なものですが、次画面のFeedbackと関係して、Feedbackがゼロだと変化しません。
このツマミを動かして、音の変化を感じられない場合は、ヘッドフォンの性能か、自身の耳を疑ってください(笑)それぐらい微妙な変化です。
Resonance:、高域強調のように感じるでしょう。詳しいことはマニュアルを参照してください。
Sagging:、回路内でのたるみ、これが音色に滑らかで自然な圧縮を加える、というものらしいです。この変化、ちょいと興味深いですよ。
Bias:音量の違いを感じるけど、真空管の違いをバイアス調整するもの。TUBES(真空管の種類)の切り替えで再調整。
オーバーサンプリングは3種類。
以前にも書いたけど、PCでの音は同系になりがちなので、こういうもので色々探っていきたいところ。

 

Crosstalk v2

アナログ機器では、複数チャンネル間での音洩れみたいなものが生じるのだけど、Crosstalk は、それを指すものです。
デジタルでは無いわけで、それなら、その音洩れを作ってしまおう、というのがこれ。
なんというか、アナログへの愛着って、いろんな場面で支持されるのですねえ。
これが必要になる事って、まず無いでしょうけど、音作りの世界は奥が深いので、覚えておいても損はないかと。

モードが二つあって、プロ用機器をシミュレートしたProfessionalと、同、一般用のConsumer。
Professionalでは、殆ど変化はありません。なんらかの足跡を残したいならConsumerモードでしょう。
波形画像は、左右チャンネルを別々にフェードイン・アウトしたもの。下の画像は、Consumerモードを数回(分かり易くするため)繰り返したものです。この波形を見ると一目瞭然で、左右の音洩れがはっきり解ります。洩れるのは主に高域成分です。

 

 

Lisp (Level-Independent Sibilance Processor)

DeEsser(ディエッサー)です。ボーカルのサ行で鳴る歯擦音を低減するもの。
マイクすらない環境なので、ボーカルでの具合を試すことはできないのですが、サ行の歯擦音ってのは、人種も性別も選ばず同じ周波数帯なので、ピンポイント的に狙えるのでしょうね。通常のドラム類にかけて、ハイ落ちになる事も少ないので、効果は良さそうです。
びみょーなフィルター効果なんてのも面白いかも。

 

IVGI - saturation & distortion

saturationとdistortion、ようするに、汚し系というコンセプトで、どう捉えてよいのか迷いました。
というのも、デジタル特有の汚れ音に旨味はないのです。とすれば狙いは汚れる寸前ということでsaturation効果。
聴感上では微妙でも、実際に波形をみると、かなり変化しています。ソースによって度合が変わってくるかもですね。
ThrillseekerVBLのようなアナログ的な感覚より、デジタルで強引に潰す方向でしょうか。

 

ThrillseekerVBL -- Vintage Broadcast Limiter

varietyofsoundの新作はリミッターですが、Limiter No.6のようなものとは別物。
"1950年代初期からの古典的な可変Muの設計原則に従う"、というようにアナログビンテージ物の再現。
アナログ的な大味感は狙い通りでしょうか。音に対する巧みさは相変らずです。
実際のアナログ機器とは違い、PC(デジタル)での処理は、明確な計算処理でもあり、予想以上にサウンドを壊す可能性も大きいと思われます。実質的にはリミッターというよりコンプに近く、設定によっては波打つような音のウネリが生じたりもするので、ノブの動きによるサウンドの変化に注意が必要です。それを狙った音作りもありでしょうが、単に音圧上げに使うものではないですね。
大味という言い方をしたけど、音作りのポイントは、いつものように繊細です

 

Virtual Studio

リンク先をみてびっくり。ヘッドフォンメーカーのBeyerdynamicです。私の愛機DT831のメーカーでもあります。このページでBeyerdynamicの名が出るとは思ってもいなかったので驚きました。
そのヘッドフォンメーカーが作るVST-effectとなれば、当然のごとく、ヘッドフォンでの音場に関するもので、スピーカー再生をヘッドフォンで、というものです。
実は、この手のものって、大昔からあります。それこそ、オーディオの歴史の中に登場するぐらい;
VST-effectでも、あれこれありますね。バイノーラルと言えば、音が自分の周りをグルグル回る、どちらかと言えば、後方定位に気持ちがいってしまいますが、前面に定位する事もバイノーラルの技です。そういった関係で、いくつか出てはいるわけです。
しかしながら、一種のリバーブ系で音を操るので、どうしても独特な質感となり、正直いって、良い音とはなりません。
このVirtual Studioも、その範囲であることに変りありません。そういう事を了解したうえで、効果としてのスピーカー音場に、いかに近づくかという事が評価の対象となります。
実際に試してみた結果は、かなり良好です。今までに聞いた、どのエフェクターよりもリアルな音です。で、それを表現しているのは、オーディオには適さない反射の多い室内ってことで、まあ、うるさい音だけど、これは、スピーカーのように聴きたいというより、この特徴を音作りのエフェクターとして考えると、かなり使えるんじゃないかと思います。
うーん、Beyerdynamicさん、良いものを作ってくれました。

 

 

   

 

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